P1050989.JPG新潟県長岡市の慰霊花火を題材にした映画「この空の花 長岡花火物語」の上映初日となった2012年5月12日、東京・有楽町のスバル座で「がれきに花を 咲かせようプロジェクト」展がスタートしました。これは大林宣彦監督の熱望によるもの。スバル座のホワイエの特設コーナーには「花がれき」作品の写真がず らりと並んだパネルをはじめ、活動趣旨、2011年4月以来のプロジェクトの経緯、さらに大林監督と福島県立保原高校の生徒たちとの出会いを紹介した新聞 記事などが展示されています。

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この日の舞台あいさつで大林監督は花がれき展に関し、まるで保原の生徒との友情について語るように観客に熱っぽく語りました。

【大林監督による紹介】
南相馬の女の先生(※番匠あつみさん)が引っ越されたんです、福島の方へ。その時、被災地に咲いていた、1本の桜の枝に咲いた花にはっとさせられたというんです。

「こんなかよわい小さい花だってちゃんと咲く。私たち人間もここでちゃんと咲こう」というので、その先生が壊れた校舎の小さながれきを集めて、ご自分で洗われて、生徒と一緒に花の絵を描いた。花の絵なんて描いたこともない男の子たちが。
がれきというのは本来は校舎ですから、そこにはかつてあった壁画の色とかいろんな物があって、思い出がいっぱいあるんです。

僕、山古志(新潟県)の人たちと同じだと思ったんです。大人はがれきを片付ければ復興だと思うんだけれど、山古志の人もがれきを残して、がれきの痛みを 記憶して、その痛みや、皆さんからもらった支援への感謝の気持ちをしっかり記憶にとどめるために、がれきの記憶と一緒に暮らしていく。この子ども達がそう やってがれきの花を描いている。
いいなあ、この映画の精神と同じだと。
この子たちと友達になって、一緒に手を合わせていけたらな、と思います。

東京から手紙を書こうと思って、先生から頂いた、絵のいっぱい描いてある名刺を見ましたら「福島県福島市何々」、最後が「字元木」。この映画に出てくる少女、元木花ちゃんと同じなんですよ。字元木の花がれきだったのね。
ああ、この映画は僕が作ったんじゃないよと。(天を見上げて)上の方にいる人が最初から映画のためにそういうふうに配置してくれて、その一部に僕もいたんだなと。

皆さん、がれきの中で花を描いて元気に明るく未来を信じて生きている子どもたちがいるんです。その子どもたちとつながることこそが、私とこの映画の役割だろうと思います。
花がれきを描きながら一生懸命に生きている福島の子ども達と花を見てください、お願いします。